「新紙幣が発行されると、古い紙幣(旧札)は使えなくなる。旧札は回収される」
何が起きたか顛末 2024.07
結論は上のとおり。ここからは、この一件がどう生まれ、どうひろがり、どうみやぶられたのかを、出典の記録から時系列でたどる。
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新紙幣の発行日に広まった「旧札は使えなくなる」
2024年7月3日、新しい日本銀行券(新紙幣)の発行が始まった。お祝いムードのニュースと並行して広まったのが、「旧札は使えなくなる」「旧札は回収される」という話だった。全国銀行協会や財務省が公式に注意を呼びかける事態になっていく。
広まった話新紙幣が出たら、いまの旧札は使えなくなるらしい——
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銀行を名乗る電話が、不安の隙間に入り込む
この不安につけこんだのが詐欺だった。警察は、銀行などを名乗る者からの不審な電話や来訪で「古いお金は使えなくなる」「古い紙幣を新しい紙幣に交換します」と持ちかけ、お金をだまし取ろうとする手口に注意を呼びかけた。「使えなくなる」という話を信じた人ほど、「交換します」という申し出が親切に見えてしまう。
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みやぶられる 決着
旧札は、これからも使える
答えは明快だった。全国銀行協会は、現行の紙幣は新紙幣が発行されたあとも「引続きお使いいただけます」と明示し、「現行の紙幣が使えなくなる」などとかたる詐欺行為に注意するよう呼びかけた。財務省も同様の注意喚起を掲げ、警察も「新紙幣・旧紙幣ともに引き続き通用します」と明言している。
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そのあと 余波
実は5年前から、同じ手口が予告されていた
この手口は、発行当日に生まれたものではない。新紙幣のデザインが発表された直後の2019年4月、財務省は早くも「現行の日本銀行券が使えなくなる」などとかたる詐欺行為への注意を呼びかけていた。制度の切り替わりは、それだけで「使えなくなるかもしれない」という不安の種になる。次の切り替えのときも、同じ型の話が姿を変えて現れるはずだ。
見抜きポイント
- 制度の変更は、所管の公的機関(財務省・日本銀行)の公式発表で確認する
- 「使えなくなる」「今すぐ交換・回収」と急がせる話は詐欺を疑う
- 紙幣が新しくなっても、旧札は基本的にそのまま使い続けられる
この事例を生んだ妖怪
ウワサナマズうわさなまず
出どころのない流言・つくり話
弱点属性を見る →ボロ儲ケ狸ぼろもうけだぬき
収益目的のデマ・詐欺誘導
弱点属性を見る →先頭がメインの手口。妖怪はデマの「手口」の姿であり、発信者・拡散者を指しません。
実害
「旧札が使えなくなる」という不安につけこみ、回収を装って現金をだまし取る詐欺の口実に使われた。