決着ずみの事例 表面化 2024.07 経路 SNS・電話・訪問
拡散した主張(引用)

「新紙幣が発行されると、古い紙幣(旧札)は使えなくなる。旧札は回収される」

全国銀行協会: 現行の紙幣は新紙幣発行後も引き続き使えると明示し、「使えなくなる」とかたる詐欺に注意喚起(2024-07) 出典

何が起きたか顛末 2024.07

結論は上のとおり。ここからは、この一件がどう生まれ、どうひろがり、どうみやぶられたのかを、出典の記録から時系列でたどる。

  1. あらわれる 発端 No.013 ウワサナマズ

    新紙幣の発行日に広まった「旧札は使えなくなる」

    2024年7月3日、新しい日本銀行券(新紙幣)の発行が始まった。お祝いムードのニュースと並行して広まったのが、「旧札は使えなくなる」「旧札は回収される」という話だった。全国銀行協会や財務省が公式に注意を呼びかける事態になっていく。

    広まった話

    新紙幣が出たら、いまの旧札は使えなくなるらしい——

  2. ひろがる 拡散 No.011 ボロ儲ケ狸

    銀行を名乗る電話が、不安の隙間に入り込む

    この不安につけこんだのが詐欺だった。警察は、銀行などを名乗る者からの不審な電話や来訪で「古いお金は使えなくなる」「古い紙幣を新しい紙幣に交換します」と持ちかけ、お金をだまし取ろうとする手口に注意を呼びかけた。「使えなくなる」という話を信じた人ほど、「交換します」という申し出が親切に見えてしまう。

  3. みやぶられる 決着

    旧札は、これからも使える

    答えは明快だった。全国銀行協会は、現行の紙幣は新紙幣が発行されたあとも「引続きお使いいただけます」と明示し、「現行の紙幣が使えなくなる」などとかたる詐欺行為に注意するよう呼びかけた。財務省も同様の注意喚起を掲げ、警察も「新紙幣・旧紙幣ともに引き続き通用します」と明言している。

  4. そのあと 余波

    実は5年前から、同じ手口が予告されていた

    この手口は、発行当日に生まれたものではない。新紙幣のデザインが発表された直後の2019年4月、財務省は早くも「現行の日本銀行券が使えなくなる」などとかたる詐欺行為への注意を呼びかけていた。制度の切り替わりは、それだけで「使えなくなるかもしれない」という不安の種になる。次の切り替えのときも、同じ型の話が姿を変えて現れるはずだ。

見抜きポイント

  • 制度の変更は、所管の公的機関(財務省・日本銀行)の公式発表で確認する
  • 「使えなくなる」「今すぐ交換・回収」と急がせる話は詐欺を疑う
  • 紙幣が新しくなっても、旧札は基本的にそのまま使い続けられる

→ メインの手口(ウワサナマズ)の弱点属性を見る

この事例を生んだ妖怪

先頭がメインの手口。妖怪はデマの「手口」の姿であり、発信者・拡散者を指しません。

実害

「旧札が使えなくなる」という不安につけこみ、回収を装って現金をだまし取る詐欺の口実に使われた。

この事例の出没ジャンル

出典

新紙幣発行開始後の留意事項について 一般社団法人 全国銀行協会 取得日 2026-07-20 — 新紙幣の発行日は2024年7月3日・現行の紙幣は「新紙幣が発行されたあとも、引続きお使いいただけます」・「『現行の紙幣が使えなくなる』などと騙った詐欺行為にご注意ください」を確認 https://www.zenginkyo.or.jp/topic/2024-banknote/ わが国の紙幣 財務省 取得日 2026-07-20 — 「『現行の日本銀行券が使えなくなる』などを騙った詐欺行為(振り込め詐欺など)にご注意ください」の注意喚起を確認 https://www.mof.go.jp/policy/currency/bill/index.html 「現行の日本銀行券が使えなくなる」などを騙った詐欺行為(振り込め詐欺など)にご注意ください 財務省 取得日 2026-07-20 — 新紙幣のデザイン発表直後(2019年4月)の時点で、「現行の日本銀行券が使えなくなる」「従来の五百円貨幣が使えなくなる」と騙る詐欺への注意喚起が出ていたこと、発行後も従来の通貨は引き続き通用することを記録 https://www.mof.go.jp/policy/currency/bill/20190412.html 新紙幣発行に便乗した詐欺に注意してください 神奈川県警察 金沢警察署 取得日 2026-07-20 — 銀行等を名乗る者からの不審な電話・来訪で「古いお金は使えなくなる」「古い紙幣を新しい紙幣に交換します」と持ちかける手口への注意・「新紙幣・旧紙幣ともに引き続き通用します」の明言を記録 https://www.police.pref.kanagawa.jp/ps/kanazawa/entry_25.html